内容説明
獣医繁殖学者が科学と想像力で読み解く人と動物の性の真実と不思議。老いも若きも呼び覚ませ!人間本来の「性活力」。
目次
第1章 有性生殖
第2章 生殖器の進化
第3章 ホルモンはおもしろい
第4章 雌雄の繁殖生理
第5章 性感染症
第6章 生殖医療
第7章 悪しき生活習慣が人口減少に及ぼす影響
第8章 人類が初めて経験する超高齢人生と性
著者等紹介
津曲茂久[ツマガリシゲヒサ]
1951年鹿児島県生まれ。日本大学農獣医学部獣医学科卒業、日本大学大学院獣医学研究科前期博士課程修了。日本大学生物資源科学部獣医学科専任講師、助教授、教授を経て特任教授。獣医学博士、獣医師。専門は獣医繁殖学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
65
獣医繁殖学者の専門的知識が満載。だが、学生への講義で培ったという興味を惹く技術の賜物か、随所にへえーと感じさせ、自慢げにあるいは駄弁の折に呟いてみたくなる豆知識が満載。人と動物の生殖学を一緒に学ぶ機会を提供しているという。この考え方は吾輩には当たり前に思える。ニール・シュービン著の『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト──最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅』(垂水雄二訳 早川書房)は、こうした視点を深めてくれる。2021/05/16
kenitirokikuti
12
著者は獣医繁殖学者である。この手の本としては、広く詳しくコトを扱っており、ためになった。カリは他人の精液をかき出すためにあるとされるが、コーンスターチで実験すると、9割ほど除去されたそうな…▲他の動物(霊長類、哺乳類)と比べて、人の性感は強くない。なので、男根は大きくなり、性交時間も増えていった▲早漏よりも遅漏の方が不妊の原因として大きい。ヒトの繁殖力は早く衰えるが、性欲たいうか恋愛欲は減らない。超高齢化社会は老人の性が暴走しそう▲▲繁殖という観点からは、フェミニズムが意味を持ち得るか、かなり疑問と感じた2019/05/02