出版社内容情報
収録作品
宇宙人の宿題 小松左京/作 たむらしげる/絵
おみやげ 星新一/作 和田誠/絵
野ばら 小川未明/作 司修/絵
空にうかぶ騎士 アンブローズ=ビアス/作
太田大八/絵 吉田甲子太郎/訳
石うすの歌 壺井栄/作 本くに子/絵
えぞまつ 神沢利子/作
【解説】「和をもって尊しとなす」 上笙一郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
59
小川未明の「野ばら」をはじめ、反戦童話4編と、神沢利子の「えぞまつ」が収められています。中でも心に深く突き刺さったのは、やはり「野ばら」でした。一度読んだら一生抜けない心に刺さる棘となるのではないでしょうか。巻末の上笙一郎の解説を読んでその理由が理解できました。以下解説を引用します。『この短い象徴童話は、写実による小説だったら長々と書かねばならない内容を寸編にこめ、その象徴的凝縮の故に読者の心に深く突き刺さって滅びないのである』2020/07/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
地元の小学校は教育出版なのですが、光村にはいいおはなしが沢山載ってるよ、と聞いたので、お正月用にまとめて借りてきました。やっとお正月!堂々と読んでます(笑)第12巻は高学年向け6話。 『 宇宙人の宿題 https://bookmeter.com/books/379120 / おみやげ / 野ばら https://bookmeter.com/books/1071603 / 空にうかぶ騎士 / 石うすの歌 / えぞまつ https://bookmeter.com/books/311260 』2021/01/03
葉菜枝
6
小川未明の「野ばら」、挿絵も当時使っていた教科書のものと全く同じで懐かしい。うららかな春に咲く野ばらの情景がうかんでくる。その他、「宇宙人の宿題」小松左京/「おみやげ」星新一/「空にうかぶ騎士」アンブローズ=ビアス/「石うすの歌」壺井栄/「えぞまつ」神沢利子 を収録。2017/03/04
kanaoka 57
4
「野ばら」辺境の地の兵士の話。反戦・平和をテーマにした童話で、その雰囲気、情景が印象深い。発表されたのは1920年(大正日日新聞)。この約10年後、世界恐慌と軍部の中国侵行が始まる。2016/01/10
takahashi
4
小川未明の『野ばら』は読んだ事あるって思ったんですがあまり懐かしい気はしなくて、どうしてだろうと考えたら20年位前に国書刊行会の『日本幻想文学集成』でも読んでました。当時教科書で読んだ記憶はあるんだかないんだかよくわからなくてちょっとしょんぼり。2015/03/31