内容説明
1970年代中頃、米国メディアからガスガズラー(ガソリンのガブ飲み車)と繰り返し非難される状況に陥ったロータリーエンジン(RE)車が、マツダの経営危機を招いたとの社内の思惑によって、RE車は撤退すべきとの機運が高まっていった。この四面楚歌の状況の中でスタートしたRX‐7の開発は、絶対に失敗の許されないプロジェクトだったのである。
目次
RX‐7開発物語 序章
初代RX‐7―石油ショック下決断したRE専用スポーツカーの開発
初代RX‐7の開発―コダワリとワリキリのアフォーダブルスポーツ
2代目RX‐7―洗練されたスポーツカーへの進化と成長
∞バージョンとカブリオレ―開発者の情熱とこだわり
3代目RX‐7―世界第一級の走りの実現にむけて
3代目RX‐7の育成―限りなき進化への挑戦と成果
初代・2代目RX‐7のデザイン開発―REならではのスポーツカースタイリングの実現
3代目RX‐7のデザイン―人とクルマのときめきの世界の創造にむけて
RX‐7用ロータリーエンジン―RX‐7と共に進化しつづけたREへの「飽くなき挑戦」
RX‐7シャシ―3代にわたるRX‐7のシャシ開発の軌跡
RX‐7の実験研究―実研部はクルマに血を通わすところ
RX‐7とモータースポーツ―IMSA100勝の足跡
モデル変遷―歴代RX‐7の日米英市場におけるモデル展開
RX‐7開発物語の再版によせて