内容説明
内乱に勝利した大海人大王は新しい国づくりを始めた。それから律令国家になるまで三十年かかっている。そのあいだにも女帝が誕生、新益京(藤原京)に遷都した。その後、若い大王が誕生し、時代は大きく動いた。女帝の時代が続いたのはなぜか。新益京はなぜ見捨てられたか。唐の律令を参考にしながら成立したわが国の律令制度の特徴は?藤原不比等はどのようにして頂点まで登り詰めたのか。そして『日本書紀』はどのようにして誕生したのか。
目次
第5部 大海人大王の時代(飛鳥での新しいまつりごと;『大王は神にしませば』;「卑母拝礼禁止令」と後継者問題;さまざまな政治改革の始まり;大海人大王の病と死と)
第6部 律令国家への道(讚良姫大王の即位;新益京への遷都;律令国家の成立;呵瑠天皇と藤原不比等;女帝の時代と平城京への遷都)
著者等紹介
尾崎桂治[オザキケイジ]
東京生まれ。一九六〇年代から月刊誌の編集者として活動。その間、イギリス、フランス、イタリア、ケニアなどに取材で訪れる。その後、出版社を設立。二〇年以上にわたって経営する。主として書籍の企画、編集、取材、執筆などを手がける。かたわら縄文時代および飛鳥時代を中心に歴史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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