内容説明
白山神こそ日本の原住民の信仰ではなかったか。被差別の地をくまなく歩き、前人未踏の学問をうちたてた知られざる民間学者をえがく初の本格評伝。
目次
多磨霊園と「すずらん」
生い立ち―幕末維新の府中と菊池家
土木役人
「筋が悪い」ということ
沖積層の貝塚
自然地史と歴史地史と
歴史と民俗の谷間
穢多族に関する研究
日本の中の異族
柳田‐喜田‐山哉のリレー〔ほか〕
著者等紹介
前田速夫[マエダハヤオ]
1944年、疎開先の福井県勝山に生まれる。東京大学文学部英米文学科卒業。68年、新潮社入社。文芸雑誌「新潮」に配属される。78年、新潮文庫編集局部へ異動。87年より白山信仰の研究を目的に「白山の会」を結成、月一回勉強会をもつ。94年、「新潮」編集部に復帰し、翌年より2003年まで編集長を務める。「日本地名研究所」「宮古島の神と森を考える会」会員。「輪島ボクシングジム」練習生
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