内容説明
プロダクトデザインは、デザイナーの嗜好を押し付けるだけではいけないのは当然として、ターゲットとしているユーザー層が本当に欲しいものが何であるのかをしっかりと見極める「本音のデザイン」が求められる。Be‐1、パオ、フィガロに続く、日産最後のパイクカー「ラシーン」の開発手法は、これまでの常識を超えるものであった。
目次
第1章 業界を震撼させた「Be‐1」の誕生(新しいカテゴリーのクルマ;さらに新しいパイクカー)
第2章 「ラシーン」のコンセプトメイキング(コンセプトイメージ作り;コンセプトイメージからコンセプトモデル)
第3章 エクステリア、インテリアモデル制作(エクステリアモデル制作;インテリアモデル制作)
第4章 生産展開から市場導入へ(生産モデル展開;市場導入へ)
第5章 成果と未来予測(「ラシーン」開発の3つの成果;エコカー時代の到来;「ラシーン」開発から学ぶ21世紀のデザイン開発)
著者等紹介
坂口善英[サカグチヨシヒデ]
1948年京都生まれ。東京造形大学工業デザイン科卒。1972年日産自動車デザイン本部に入社。エクステリアデザイナーとしてB310サニークーペ、アトラス・コンドル小型トラック、スカイラインR30等のプロジェクトに参画。1986年桑沢デザイン研究所に講師として派遣された。国内部品メーカーに3年、海外デザイン拠点(英国)に欧州戦略車種(マイクラ、プリメーラ、テラノ)のデザイン担当として3年半駐在するなど、社外でのデザイン活動を経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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