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内容説明
フィリピンにおけるアジア太洋洋戦争での死者は、日本人の軍人・軍属だけで49万9800人にのぼる。彼らは何を信じ、何と戦い、何を思い、そして死んでいったのか。傷つき病に冒され、生き地獄を歩きつづけた兵士が、いま戦争の真実を語る。
目次
戦争体験を語る意味
第1章 出征
第2章 駐屯
第3章 戦闘
第4章 戦傷
第5章 敗走
第6章 終戦
第7章 P.W.
第8章 後日談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
7
前に読んだのは2013年に出た版だが、こちらは一つ前の1993年版。なぜ古い方を再読したかというと、13年版では削られた後日譚(戦後のルソン再訪記)が収録されているから。かつて現地で交流した人々との再会や、多くの仲間を失った戦場で思い切り泣いた話など、短いが心に残るエピソード。どうしてこれが最新版に載せられなかったのか分からない。この種の戦記は版が改まる毎に充実するとは限らず、注意が必要と思う。2023/05/24
Hirotsugu Fujii
1
祖父が戦死したと伝えられる島。日記から、太平洋戦争末期の兵の実状が伝わる。平時に給与係で地元民に人気があった著者。米軍の上陸の後、負傷し遺棄された兵。飢える兵。助け合う兵。盗む兵。(沖縄戦で住民を守らなかった兵の話があるが、下級兵士の実状を知ると、そういうことも有り得ると思った。)戦後、ルソンを訪ねる後日談があり、救われる。2013/10/09
Lissa Ito
1
祖父が永眠した土地、少しでも当時の様子が知りたくて読んでみた。 日記なのでとても読みやすい。 こういう人達が書いた本はとにかくみよう2013/06/19