内容説明
戦後日本の再出発。「富国」の達成までの経過を辿り、新しい日本の建設を目指した先人の志を次世代に伝える。
目次
1 大敗戦、造船再出発、そして世界への飛躍―戦後社会に継承された技術と人材(廃墟から立ち上がった造船技術者たち;技術遺産をフル活用した復活劇;世界に認められた日本の造船技術)
2 世界大戦の遺産、半導体が大化け―真空管からトランジスタへ(電子機器のモバイル化に挑戦したソニー三人衆;ENIAC、メインフレーム、そしてスーパーコンピュータ;タイガー計算機、電子式卓上計算機、そしてパーソナル・コンピュータ)
3 造船業、我が世の春から奈落の底へ―道みち、勘と度胸と経験から脱皮(コンピュータがもたらした設計の自由さ;続々と建造される専用船;コンテナ船の高速化と巨大化;造船王国を痛撃したオイル・ショック)
4 今なお分化し続ける電子工業―珠玉磨きする職人技の功罪は…(百花繚乱、半導体をフル活用した家庭用電子機器;スーパーコンピュータが開花させた数値シミュレーション;パーソナル・コンピュータがもたらした情報化社会)
5 様変りする造船業―省エネルギ技術と情報技術で精気を取り戻す(省エネルギ技術の開発競争;情報技術ITの活用で様変りする設計と建造;造船―その物作りの未来)
著者等紹介
山崎禎昭[ヤマザキタダアキ]
工学博士。1938年佐賀県生まれ。1961年九州大学造船科卒業。同年石川島播磨重工業入社。1984年同社技術研究所推進性能部長。1996年同社取締役技術研究所長。2001年同社代表取締役副社長。2003年同社顧問。2008年同社顧問退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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