内容説明
自然に対する畏敬の念をもち、生命の尊厳を自覚し、人間らしく謙虚な心で生きる。科学教育こそ国の要―と私財を投じ学校をつくった兄、社会人類のためにつくせ―と医の倫理を説いた弟。東邦大学に受け継がれる大いなる遺産を築いた兄弟の物語。
目次
医家三代の家に生まれて
女性に科学教育を
帝国女子医学専門学校開校へ
社会人類の幸福のために―建学の精神「自然・生命・人間」の起源1
朗らかに生きよ―建学の精神「自然・生命・人間」の起源2
時代の病・結核との闘い(晉先生の場合;豊先生の場合)
戦時下の学園
焼け跡からの出発
「帝国」から「東邦」へ
揺れる学園・晉先生の死
豊先生の夢のあとさき
著者等紹介
炭山嘉伸[スミヤマヨシノブ]
学校法人東邦大学理事長。昭和17年香川県小豆島生まれ。昭和45年東邦大学医学部卒業。昭和56年よりアメリカへ留学し、ハワイ大学、スタンフォード大学、メイヨークリニックを経て、昭和62年東邦大学医学部外科学第三講座教授に就任。平成15年同大学医療センター大橋病院院長、平成21年9月から現職。日本外科感染症学会理事長、日本感染症医薬品協会理事長、日本臨床外科学会副会長等、医学界でも数々の要職を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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