内容説明
国家とは、民族とは―19世紀プラハとモスクワで開催された2つの会議。チェコ人・スロヴァク人とロシア人の2つの「パン・スラヴ主義」の性格の相違を、議事録など原史料の精査によって明らかにする、気鋭の東欧・中欧史論。
目次
序論
第1部 プラハのスラヴ会議(チェコ民族文化の喪失と復活;ヘルダーの言語民族主義;チェコ人とスロヴァク人の文化的パン・スラヴ主義 ほか)
第2部 モスクワのスラヴ会議(ロシアのスラヴ主義;ロシアのパン・スラヴ主義;モスクワ・スラヴ会議の準備 ほか)
結論
著者等紹介
川村清夫[カワムラスガオ]
1958年生まれ。桐朋高校、上智大学文学部卒業。米国インディアナ大学大学院にて博士号(Ph.D.)取得。専攻は東欧近代史。チェコ・ドイツ民族問題およびハプスブルク帝国の連邦化運動を研究する。株式会社バベル勤務、常磐大学国際学部非常勤講師を経て、現在、湘南工科大学総合文化教育センター非常勤講師。東欧史研究会、ロシア・東欧学会、現代史研究会、比較文明学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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