なぜ日本にアメリカ軍の基地があるのか

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  • サイズ B40判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784895001359
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0036

内容説明

アメリカの「保護国」のまま、65年が過ぎていた―。日本が戦争に負けたのは1945年。占領がとれたのは1952年。はたして、日本から駐留軍がいなくなるの日はやってくるのか?

目次

序章 占領されていた日本
1章 アメリカ軍基地は半永久的か
2章 有事駐留という理想
3章 独立国とはいえない今の日本、独立していた昔の日本
4章 アメリカ軍の基地が日本にある理由
5章 国家的まやかしからの脱出
付録 「日米同盟:未来のための変革と再編」全文、「日米安全保障条約(新)」全文

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
昭和21(1946)年、群馬県生まれ。東京大学経済学部卒。麗澤大学比較文明文化研究センター所長。評論、評伝、小説など多方面で活躍。1995年に『近代アジア精神史の試み』でアジア太平洋賞、1998年には『日本の近代 第1巻 開国・維新』で吉田茂賞を受賞。『評伝 北一輝』(全5巻・岩波書店)で、2005年度の司馬遼太郎賞と毎日出版文化賞を同時受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Noboru

2
在日米軍関連や沖縄基地問題の書籍などは難解で抽象的な表現の物も多い中、簡潔で分かりやすい表現は好感を持てます。驚くような事実は少ないながら、独立国家としてあるべき姿や、他国の軍隊が駐留していると言うことがどういうことなのかなど、物事の視点や捉え方について示唆を与えてくれる一冊です。政府は集団的自衛権の問題を議論する前に、日米安保ありきで国家の安全保障を考えているという在り方そのものについてから議論するべきであろうと、改めて感じました。2015/07/11

minmi

2
この本を読むまでは、日本の安全保障を考えていくうえで日本は日米関係をさらに重視し、より関係を強めていくためにも集団的自衛権行使を容認して米国防衛の義務を負うべきだと考えていた。しかし、この本を読んで独立国としての在り方、世界から見た今の日本を考えるようになると、今後も追米路線をたどるのは日本国家として本当にふさわしいのかどうか、ここには大きな議論の余地があると感じた。日本はしっかりとアイデンティティーを持つ必要がある。2014/08/12

1
有事駐留という考え方を初めて知ることができた。この本を読んで、日本は改めてアメリカの保護国であり、独立国ではないのだと再認識した。独立国になるためには憲法改正を行い、自国軍を持つことが必要不可欠だ。 左も右も米軍基地返還を求めているのは一緒なのに方法論がお互い違うところにわたしは残念で堪らない。2022/05/09

はるお

0
本のタイトルである問いにわかりやすく答えが提示されていて、小難しくなくすんなり読めた。しかしその答えはあくまでも問いへの答えであり、日本がこれからどうしていくべきかの答えではない。文中にあったように、誤魔化さずにまずは振り返り学び、そこから向かうべき方向を各々が考えていかねば。2016/07/25

G-ta

0
月末に沖縄に行くので勉強。沖縄に基地がいるかどうかの結論はさておき、戦後からの戦争・自衛隊や米軍(アメリカ)に対する国民の意識が端的にわかる本だった。確かに住宅街の中にあればテロにあう危険性も低いし、アジアの有事の際は短時間で初動できる。一方日本は国民の自ら課したマインドコントロールによって自衛隊強化は聖域的なところにあり、国民全体として基地問題について総括的な意見・提案がない。しばらくはこの関係は続くだろうが今のところそれが悪いとは思えない。2012/06/11

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