内容説明
初の韓国・最高科学者の称号を受け、巨額の研究費を手にしていた黄禹錫。だが、クローン技術、ES細胞による難病治療が可能になるとした彼の論文は真っ赤な嘘だった!なぜ人々は国を挙げて彼に熱狂し、騙されたのか。
目次
第1章 黄禹錫のマスコミ―「マスコミが作り上げ、マスコミが騙された」(二〇〇五年末の大韓民国;真実を問う若い科学者たち;閉ざされた社会、閉ざされたマスコミ ほか)
第2章 黄禹錫の科学―「民主主義に答えがない」(反証が消えた剥製の科学;ES細胞研究の現在;疑いのないところに科学はない ほか)
第3章 黄禹錫の国―「彼の瞼には大韓民国が映っていた」(政治指導者と官僚科学者;黄禹錫の政治の手懐け方;精神分析からみた黄禹錫事件 ほか)
著者等紹介
李成柱[イソンジュ]
1992年、東亜日報入社。1997年から2004年まで医学分野を担当。米国ジョンズ・ホプキンス大学で1年間研修した後、黄禹錫事件が進行していた最中に帰国し、2006年1月、14年間勤めた東亜日報を退職した。『東亜日報』では、医学の常識を哲学、芸術、文化などと関連付けて説明した「おもしろい体の話」、医師たちのアンケートを通して選ばれた名医を紹介する「ベスト・ドクター」、生活と医学について書いた「李成柱記者の健康な世の中」などのコラムが読者から好評を得た。韓国青年大賞、ペンテック科学言論人賞などを受賞している
〓淵弘[ベヨンホン]
1955年、東京都生まれ。AFP通信社東京支局、AP通信社ソウル支局写真部、『サンデー毎日』編集部記者などを経てフリーに。現在は朝鮮半島をテーマに、取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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