内容説明
余命10ヶ月?それがどうした!?オレは今、生きてるぜ。Web、テレビで大反響の新型闘病記『31歳ガン漂流』から1年ますます熱い日々。
目次
風を集めて
そういう世界
それ以上でも以下でもない
サイボーグお母さん、来日。
読者は神様です
木更津ミヨP
サイボーグお母さん、緊急再来日
ミッドシップ
仕事の日
死亡遊戯〔ほか〕
著者等紹介
奥山貴宏[オクヤマタカヒロ]
1971年生まれ。山形県出身。日本大学芸術学部卒業。出版社勤務を経て、ライターに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミナコ@灯れ松明の火
18
自分の姿を、幽体離脱したもう一人の自分が見て客観的に書いているような冷静さ。病気だとか病気でないとか関係なく、人としての在り方に尊敬の念を抱かざるを得ない。一言一言に感じる説得力と込められたエネルギー量がすさまじい。新しい作品を読めないことが、ただただ残念。2010/11/09
Maiラピ
7
闘病日記なのだが、さすがプロのライターさんなので表現が研ぎ澄まされてかっこいい。コラムの『シェルター』と『映画館という名の至福』は秀逸。“FINAL HOME”である肉体が病気でシェルター機能が壊れて、単なる24時間拷問マシーンになり、それからは死ぬまで逃れられない。肉体という拷問道具の中に住まわせてもらって、拷問機能のオマケとして、生命維持ができるみたいな・・・・これが彼の痛みの表現。2010/03/10
halfumi
6
31歳ガン漂流を再読した流れで、こちらも久しぶりに再読。後書きにもあるように、著者の心が穏やかになっていくのを感じる。特に後半にかけて。常に死と隣り合わせで、四六時中、自分の死について考えていれば、誰もがこういった心境になっていくものなのだろうか。 「これが最後の免許証になるだろう」、とか、「おそらく人生最後になるであろう誕生日」なんて部分は、読んでいて胸が苦しい。 2010/02/27
スパゴー
5
2冊目を読んでしまった…。次作の『33歳…』で悲しい結末が待っているのが分かっているからこそ、辛かった。でも読んで後悔はない。最後までしっかりと読もう。2015/07/31
runner0298
4
前作よりも読みやすい。病状はひどくなっても前向きな作者に感情移入した。2018/09/04