内容説明
樹木は風・雨・雪など外からのさまざまな圧力に対して、内部の材組織を力学原理に最もかなった状態に配置する術をもちしなやかに生き抜いている。樹木の形を詳細に見ればその力学的状態を判断することができる。本書は、マテック、クーブラー両教授によってなされた最新の樹木の生体力学的研究を、120点ものわかりやすい挿絵とともに紹介している。
目次
1 序論
2 力学的基礎
3 樹木の力学的な自己最適化―五つの法則
4 てこの腕の最小化の原理
5 均等な応力の原理
6 平行繊維と力の流れの編成
7 年輪と力の流れ
8 成長応力
9 応力を制御した強度の分布
10 亀裂
11 末尾の所見―概説と展望