怨嗟する円空―円空研究新テーゼ 微笑円空仏への疑問と円空業病説の深層

怨嗟する円空―円空研究新テーゼ 微笑円空仏への疑問と円空業病説の深層

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784895000314
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C1039

内容説明

いままで円空は謎の人物とされてきた。その出生も。その血脈も。そして、あの円空仏の表情も。殊に円空仏についてはこれを微笑と位置づけてきた。本書は、これに根本的な疑問を呈し、円空は木地師の筋目、出生地は岐阜県美並村。円空仏の本質は微笑ではなく世を呪い、差別に慟哭する怨嗟の表情であることを、半生をかけて立証した。

目次

はじめに 円空ブームの功罪
前篇 円空、七つの謎(12万体説は本当か;なぜ生涯歩き続けたか;なぜ窟聖円空か;円空はどこで生まれたか;いつ出家したか;円空は修験者か;円空は入定したのか)
後篇 円空の本当の顔―円空仏の深層は呪詛の表情である(白山信仰と円空;円空と弾誓;洞窟と伝承;円空覚書;試論)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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円空の聖人化が過剰な気はちょっとしていたのでやっぱりそう思う人はいるのかと思った。円空ってもっと原始的な印象があるのだがこれも聖人化なのかもしれない。 信仰が遠ざかってしまった現在で円空仏というか仏像が美術品として見られるのはもはや仕方ないのではないか。信仰に根ざした仏像って寺院ならともかく民間レベルでは存在が難しいと思う。 フォルムや表情をただ可愛いと思って眺めるのは許して欲しい。 「怨嗟する円空」は梅原猛の「歓喜する円空」の対になるのは偶然だろうか?2024/08/21

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