目次
第１章 運命のままに、看護への道（看護婦および助産婦の就学と資格取得；めぐりあい；戦時下の東京生活、学校の養護婦になって ほか）
第２章 山襞の中で、開拓保健婦として生きる（開拓保健婦への道；仕事に対する私の姿勢；開拓地の実態と保健活動の実際 ほか）
第３章 清澄の空と海、いのちを守る活動（保健所保健婦になって；定年後の婦人会活動；原発反対奮戦記 ほか）
著者等紹介
岩見ヒサ［イワミヒサ］
１９１７年大阪府北河内郡氷室村穂谷（現在、枚方市に合併）に生れる。１９５０年結婚のため岩手県田野畑村に転居し養護教諭として勤務。その後、開拓保健婦、岩手県岩泉保健所保健婦長等の任を経て１９７６年定年退職。１９７７～１９８３年にかけ田野畑村婦人団体連絡協議会会長を務める。１９３６年より歌と観照社に入会活動を続けている。また１９８１年より、こだま短歌会を主宰し月１回歌会を開催している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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てんちゃん
37
岩手の保健師岩見ヒサさんの自叙伝。保健師という枠を越えて、大正、昭和を生きた一人の女性の人生の記録。岩手の自然の美しさ、東北の過酷な開拓史、保健衛生史、家族のあり方、人の生き方…いろんなものがつまっている。保健師として地域の人の健康と幸福を第一に考えた結果の原発建設反対運動。その子は岩手の医師となり放射能の研究や平和活動に携わり、孫は僧侶になり震災でなくなった方の供養につとめている。岩見さんは岩手の地に本当にたくさんのものを残してくださったんですね。岩見さんはH27年97才で永眠されたそうです。2016/03/16
Roko
30
開拓保健婦から保健所保健婦となり、定年を迎えられました。その後は、老後のゆったりした時間を過ごそうと思われていたようなのですが、原発が田野畑村にできるかもしれないという話があったのです。ヒサさんは原発の勉強をして、それを村の人たちに伝えていきます。原発でお金が入れば若者が村に残るようになるという推進派に対して、ヒサさんたちは漁業や農業をできなくなったらどっちみち人はいなくなる。原発によってふるさとを失う方が痛手は大きいと主張したのです。そして、この村に原発が作られることはありませんでした。2023/09/13
由良
3
朝ドラになりそうな話だった。文章もしっかりしてるし、波乱万丈でページをめくる手が止まらない！2016/09/29
