目次
1 ICF活用の基本姿勢
2 ICIDH(国際障害分類)からICF(国際生活機能分類)へ
3 ICFモデル―その基本的特徴
4 ICFの目的―「生きることの全体像」についての「共通言語」
5 ICFの実践的意義
6 ICFの構成と使い方
7 ICFの活用―コーディングの実際
8 ICF(国際生活機能分類)の今後の課題
著者等紹介
上田敏[ウエダサトシ]
1932年福島県に生まれる。1956年東京大学医学部卒業、東京大学医学部教授(リハビリテーション医学)、帝京大学医学部教授等をへて、現在―日本社会事業大学客員教授、日本障害者リハビリテーション協会顧問、ICF日本協力センター代表、日本リハビリテーション医学会名誉会員(元会長)、国際リハビリテーション医学会名誉会員(元会長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tu-ta
4
たぶん、読み終わったのはこの頃。しかし、ICFという概念をどう使えばいいのかまだ不明。もう一度読み直そう。同時に、リハビリとか、いままでほとんど医学モデルでしか語ってこなかった人がICFを持ち出す前に、自分の過去をちゃんとと見直し、社会モデルに学んだことを素直に認めるべきじゃないかと思う。2015/07/30
yutayonemoto
4
後輩への勉強会の題材。ICIDHを1次元と捉えた場合、2次元、3次元、4次元とはどのような認識論になるのか。という話。複雑な対象者を複雑に捉える努力をして欲しい。そしてそこから考え、変わる人間、変えられる人間になってほしい。2014/06/20
イキュア
3
何年ぶりかの再読。今読んでも、まだ先進的な考えと感じてしまうのは、業界自体がまだ全体的にこの思考に追いつけていないからだろうか。特に本人の主観的な感覚、また周囲への影響に対するフォローを全員が意識できるようになることが必要だろう。2022/12/01
OHモリ
3
●40年近く前になる学生時代のリハビリの第1人者だった上田先生がまだ現役で頑張っていることにまずびっくりしつつ感動しました。 ●ICFについては全く共感です。大川先生の本と内容もほぼ同じですね。 ●障害を持つ人には当然ですが、すべての人に活用されるべきでしょう。(とりわけ在宅患者さん) ●ICFの概念が簡潔にまとめられてわかりやすい良書です。すべての医療従事者におすすめだと思います。2015/12/10
akagiteaching
3
授業の関係で久しぶりに再読。コンパクトにもかかわらず,とてもわかりやすい。おススメ。ICF(国際生活機能)モデルの説明が主なのだが,そのもとになった国際障害分類モデル,優れているなと思う。1980年の時点で,障害を階層的にとらえたのは瞠目すべき知見。子どもや利用者を見る視点と支援がすっきりする。そして,このモデルがあるからこそ,階層間の相互依存性の問題が,前景に出たと思うし。とはいえ,ICFでも,知的・発達障害と相性が悪いところもありそう。特に子どもの場合,発達的にモデルが形成・分化されてくるはず2013/10/31