内容説明
探偵を営む涼崎が住むマンションで、奇妙な連続殺人が起こり始めた。好奇心に駆られ、野次馬気分で調査を進める涼崎だが、その一連の事件は、なぜか彼の失われた記憶を刺激する。涼崎には、数年前にアメリカで殺人事件の犯人とされ、逮捕された経験があった。しかし、その事件についての記憶は、彼の中からすべて失われていたのだ…。まるで、涼崎を挑発するかのように殺されてゆく住人たち、事件の鍵を握る少女、希…。凄惨な殺人事件の裏には、彼の記憶への鍵が秘められていた!禁断の書「黒の断章」に隠された真実とは!人気のモダン・ホラー作品を小説化。涼崎探偵事務所シリーズ第1弾。