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内容説明
民家・古写本・美術カタログ・流刑囚の書…。本書は、これらの痕跡や存在そのもの、転用・誤読・秘匿などの作為や来歴も含めて「アーカイブ」を論じる。さまざまな「アーカイブ」のありようから、AI時代にいたる「情報の集積」なるものの本質に迫る。
目次
1 タイ中部の高床式住宅に刻まれた洪水への対応史(高床式住宅の建築的な特徴;タイ中部の洪水常襲地域にあるバーンバーン地区の洪水対策と高床式住宅;2011年大洪水時のバーンバーン地区における対応の多様性)
2 トンブクトゥにおける写本の救出活動(トンブクトゥの歴史と写本図書館;「読める」写本―アラビア語写本に対する住民の矜持;トンブクトゥにおける混乱と危機;写本の危機と移送)
3 ガーナ南部の看板絵と芸術実践から読み解くアーカイブ(はじめに―残らない看板絵;欧米博物館におけるアフリカ看板絵のアート化;欧米アートワールドにおけるアフリカ看板絵のアーカイブ化;アフリカ人美術匠による看板絵のアーカイブ化)
4 アーカイブをめぐる綱引き―アンダマーンの流刑囚による書きものの場合(アンダマーンの歴史とその喪失;ターネーサリーとそのテクスト;民族主義のテクストへ?)