内容説明
本研究は、婚出した娘と親との関係から、日本の家族を再考しようとする試みの第一歩である。女性とその生家の親との関係を、「家」の枠組みを越えてとらえることによって、日本の家族を再検討する。その手始めとして、日本社会のなかで、伝統的に婚出後の娘が生家と強固な絆を有している地域社会について調査を行った。
目次
1 課題―娘としての女性
2 山形県温海町―シュウトノツトメ再考
3 新潟県山北町
4 新潟県朝日村―生家訪問の二形態
5 福井県小浜氏高塚―センダクガエリ再考
6 「家」と娘
7 附論―現代都市部における婚出女性の娘としての意味
著者等紹介
蓼沼康子[タデヌマヤスコ]
1957年生。明治大学大学院博士前期課程修了。城西大学女子短期大学部助教授
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