内容説明
生き生きと女性が活躍することでも知られる千夜一夜物語。とくに女奴隷たちの「自由」で多様な生き様に着目し、当時の庶民生活を垣間見ようとするユニークな試み。
目次
1 奴隷の定義
2 アラブ中東社会における奴隷
3 『千夜一夜物語』(ライデン版)に描かれる女奴隷の社会生活(女奴隷の売買;女奴隷と主人;女奴隷の人種と民族;奴隷の名称;自称表現;女奴隷と解放)
4 千夜一夜物語の中の女奴隷(悲恋の相手としての女奴隷―「アリー・イブン・バッカールと女奴隷シャムス・アンナハールの物語」;才能あふれる女性としての女奴隷―「女奴隷タワッドゥドの物語」;主人を救うためにスルタンにまでなる女奴隷―「アリー・シャールとズムッルドとの物語」;カリフとの恋物語―「カリフ、アル・ムタワッキルと女奴隷マハブーバとの物語」;『千夜一夜物語』における女奴隷とは何か)
著者等紹介
波戸愛美[ハトマナミ]
1976年、岡山県出身。現在、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士後期課程在籍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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