目次
はじめに:ファッションの文化人類学とは
1 サリー・ファッションの現在を「みる」(南インド・チェンナイ:2008年1月のある日;花嫁衣装はカーンチープラム・サリー;発展するインド経済と若者ファッション)
2 インド・サリーの歴史を「よむ」(ラヴィ・ヴァルマーが描いた一九世紀末ファッション;インド女性を虜にした中国刺繍サリー;ナショナル・ドレスとなったサリー)
3 シルク・サリーの故郷を「あるく」(猫がまもる繭の里;三つの製糸工場;命を織る機(はた))
4 ファッション・サリーの仕掛け人に「きく」(民族衣装と現代モード;三つの老舗サリー・ショップ;デザイナーズ・サリーの工房にて)
おわりに:ファッションからみる現代インド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よきし
4
ナショナリズムとサリーの関係、そして現代におけるモードとしてのサリーについてざっくりと軽く読める。織物の話なのに写真が暗くて小さくてほとんど分からないのがなんといっても残念。ブックレットの型があってできることが限られていたのだろうが、これは本当にもったいないと思った。明度の調整と図版の大きさを3倍ぐらいにすればもう少しイメージがつきやすかったものがいろいろあるだろうに。2022/02/02
カレーリーフ
0
タイトルに、サリー大好き☆!な著者の興奮が伝わる(笑)ブックレット。カバー絵にあるように、ほぼ英領植民地となって「インド」として統合される中で、集合的に分析対象となったインド各地域の女性のインド民族衣装をめぐる魅力的な近現代史。面白かった。2010/09/24