目次
1 仏教徒社会のなかのムスリム(ミャンマーにおけるムスリム;インド人移民の増加―植民地時代;インド系であること、ムスリムであること―ミャンマー社会との関わり)
2 バマー・ムスリムという主張とその背景(バマー・ムスリムとは;バマー・ムスリム意識の高まり―インド人ムスリム増加の中で;歴史叙述にみられる特徴)
3 現代のバマー・ムスリム―組織活動からみる彼らの意識(ミャンマー社会へのアピール;土着民族としてのバマー・ムスリム;過去を学んで現在を知る―歴史教育の重視)
4 新しい世代に向けた教育―イスラームセンター夏季講習(夏季講習の概要と目的;民族と信仰;ミャンマー社会におけるバマー・ムスリムの活躍)
著者等紹介
斎藤紋子[サイトウアヤコ]
1970年、東京都出身。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。現在、東京外国語大学、上智大学、津田塾大学非常勤講師。上智大学アジア文化研究所客員研究所員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ののまる
7
ほおお。インド系ミャンマー人。東インド会社からイギリスにより流入させられたことに発端が。2019/06/29
Thaka
3
融和のため努力するマイノリティー、バマー・ムスリムについての貴重なレポート。ミャンマーのムスリムのなかでも、ミャンマー土着の非仏教徒"バマー・ムスリム"が、ミャンマー国民として、対立せず、融和を図る努力をしているとのレポート。世界各地で、思想の違いが、殺し合いに至る場合も多い中で、バマー・ムスリムのこうした努力の歴史は、世界的にも示唆に富むことだと思う。この意味で、非常に貴重なレポートだと思う。他方、政府のムスリムに対する姿勢について、もう少し観点をレポートしていただければ、現実の全体像が掴めたかと思う。2016/05/05
Kumo
1
回教を奉じ、それ以外の文化や習慣はミャンマー社会に溶け込んだバマー・ムスリムについての解説。バマー・ムスリム関連組織について詳しかったが、その活動では常に民族と宗教の違い、古くからの土着民族であることが強調され、暗に現実社会での不遇の状況を感じた。インド系の回教徒との教義解釈の違いをもう少し知りたいと思った。全体的には、少ない紙面でよくまとまっている。2017/01/18
OMO
0
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2021/06/21