内容説明
古墳時代に移入された馬とその文化。同時代の朝鮮半島や中国東北部の考古資料を詳細に比較し、日本史最大の仮説の一つ「騎馬民族征服王朝説」を再考する野心作。
目次
1 騎馬文化の成立・拡散と韓国の「騎馬民族説」(「騎馬民族」とは?;騎馬遊牧社会の成立と騎馬文化の拡散;騎馬文化出現以前の朝鮮半島;伝播した「騎馬民族説」―韓国の「騎馬民族説」)
2 古代東北アジアにおける装飾騎馬文化の成立と拡散(慕容鮮卑における装飾騎馬文化の成立;高句麗における受容と展開;新羅における受容と展開;加耶における受容と展開;百済における受容と展開)
3 日本列島における騎馬文化の受容と展開(倭における騎馬文化の受容;倭における装飾馬具生産の開始)
著者等紹介
諌早直人[イサハヤナオト]
1980年東京生まれ。京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻考古学専修博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD(京都大学人文科学研究所)を経て、現在、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所都城発掘調査部研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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