内容説明
「百偽一真」「末流猥雑」と儒教側から排撃され続けてきた風水は、批判の言説を克服する試みの中で次第に「構造改革」を成し遂げてきた。中国思想史の底流をなす巨大な「格闘技」を平易に示した「もう一つの風水思想史」。
目次
はじめに―四庫全書の中の『発微論』
1 『発微論』の著者と執筆目的
2 『発微論』の構成と各篇の論述内容
3 『発微論』の思想的特徴
4 南宋時代~清朝時代中期における術数学の変質
5 儒教知識人からの風水思想批判に応えて
著者等紹介
水口拓寿[ミナクチタクジュ]
1973年生。東京大学教養学部(文化人類学)、大学院人文社会系研究科(東アジア思想文化)に学ぶ。2000年より2002年まで、松下アジアスカラシップにより台湾の中央研究院民族学研究所に留学。日本学術振興会特別研究員を経て、東京大学大学院人文社会系研究科で助教を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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