内容説明
「同化」を基本とした日本の植民地教育。中でも「言葉」からの同化、すなわち国語(日本語)教育はその中核であった。本書は当時の国語教科書を文字と挿絵から丹念に読み解き、その背景にあった政策の意図やその変遷、さらに描かれた内容から、当時の人々の暮らしまで分析。日本と台湾の近代を浮き彫りにする好著。
目次
はじめに―私のお祖父さん
1 日本統治下台湾の教育について
2 台湾人生徒用の初等国語教科書
3 国語教科書の中の子どもとその生活
4 国語教科書にみる都市と農村
5 台湾の国語教科書の挿絵とその特徴
むすびにかえて―日本時代を生きた人びとの記憶
著者等紹介
陳虹〓[チンコウブン]
1977年台湾生まれ。2007年東北大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専攻は教育史、植民地教科書研究、比較教育。現在、平安女学院大学国際観光学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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