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内容説明
おびただしい豚の撲殺が階梯の登攀に不可欠な社会。平和な島に残る一見奇妙な風習を、人類学の立場から読み解く。名著の著者自身によるダイジェスト版。専門書のエッセンスが手軽に。
目次
1 階梯制社会(ヴァヌアツの階梯制;伝統的貨幣 ほか)
2 ビジネス・ピッグ(豚のやり取り;記章に対する支払い ほか)
3 贈与交換と互酬性(北部ラガにおける贈与の形態;贈与交換の論理 ほか)
4 あるリーダーを巡って(チーフとアセッサー;あるチーフの生活史 ほか)
5 階梯制社会におけるリーダーシップの構造(交換とリーダーシップ;リーダーの力 ほか)
著者等紹介
吉岡政徳[ヨシオカマサノリ]
1951年生まれ。奈良市出身。東京都立大学大学院社会科学研究科単位取得退学。社会人類学博士。神戸大学名誉教授。現在、放送大学兵庫学習センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
6
ヴァヌアツのボロロリと呼ばれる男子階梯制の儀礼について。「豚を多く殺せば殺すほど、同じ階梯にいても地位が高いと見なされた…豚を十頭殺した…者はその日からタブーの状態になる。十日間村の集会所にこもることになるが、その間体を洗うことは許されない。そして十日目に集会所から出て、等級A程度の小さな豚を殺し、タブーが解かれる。それと同時に今度は、彼はタブーをかける力を持つことになる。彼は自分の親族集団の土地で体を洗うが、その水が落ちた地で「むこうX年間、Yをここでとってはならない」などといった類のタブーをかける」2024/07/22
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