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内容説明
本書は1991年から1年に及ぶ、著者のオルドス高原での調査日誌である。しかし、その時空は19世紀後半のイスラーム教徒の蜂起まで遡り、西のカトリック世界と中央ユーラシアを跨ぐ。この越域な視点が織り成すところは、モンゴル人と中国人の盛衰百年であり、異形の民族史=民族誌となる。
目次
第1部 短い夏から不穏な秋へ(家路から世界史を体得する;中国に呑み込まれたモンゴル人達 ほか)
第2部 白い冬(「沙を混ぜられた」自治区;失われた草原を取り戻す「真の英雄」 ほか)
第3部 黄色い長城(神々の戦い;物理的防塁と心の壁)
第4部 抑圧の春(養女を迎える;王様がいた頃の歴史 ほか)
第5部 世界宗教の初夏(モンゴルに伝わって来たヨーロッパの「洋教」;帝国の白い旗 ほか)
著者等紹介
楊海英[ヨウカイエイ]
1964年、中国内モンゴル自治区オルドス生まれ。総合研究大学院大学修了、博士(文学)。専攻、文化人類学。現在、静岡大学人文社会科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。