内容説明
1940年代に満鉄調査部が行った「中国農村慣行調査」の現地を、著者は開放直後の80年代から再調査し、その報告群から本書は生まれた。80年の歳月を経た農村とそこに生きる農民に、変わらぬ内実があるとすれば、それは何か。中国の来し方行く末を考える、ロングレンジの定点的論考。
目次
第1章 『中国農村慣行調査』研究の系譜
第2章 歴史研究
第3章 社会構造
第4章 世代ランク
第5章 宗教
第6章 市場圏
終章 結論
補論1 歴史認識と人類学―満鉄資料『新疆ニ於ケル楊柳青人』について
補論2 戦中期における上海の不動産取引と都市問題―満鉄の報告書を中心に
著者等紹介
中生勝美[ナカオカツミ]
1956年、広島生まれ。中央大学法学部、明治大学博士前期、上智大学博士後期満期退学。2015年京都大学より博士(人間・環境学)の学位授与。宮城学院女子短期大学、大阪市立大学等を経て桜美林大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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