内容説明
ラジオからきこえる、アフリカの「今」。民主化というマクロな社会変動をラジオの声から聴く。それは「おくる人」「きく人」「参加する人」それぞれの生が交錯する現場・縮図だ。メディアと政治、選挙、宗教の関わりを検討しつつ、現代デモクラシーの課題を西アフリカ、ベナンから照射する。
目次
序章 アフリカ・メディアとしてのラジオ
第1章 ベナンのメディア状況
第2章 民主化とメディア―大統領選挙の分析から
第3章 ジャーナスリトと生活戦略
第4章 参加するオーディエンス
第5章 希望を生きる―政治転換期のメディアをとおした持続と変化
第6章 信仰をつなぐ―キリスト教、イスラム教、在来信仰ブードゥにおけるメディア
終章 アフリカが聞くこと、アフリカが語ること
著者等紹介
田中正隆[タナカマサタカ]
1967年、横浜市生まれ。2002年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。1996年3月よりベナン、トーゴにて調査に従事、現在も継続中。高千穂大学人間科学部准教授をへて現在、大谷大学社会学部准教授(2017年~)。専門は社会人類学、文化人類学、民俗学、アフリカ地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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