内容説明
白系ロシア人・タタール人・華僑・ベトナム難民。戦前戦後、驚くほどさまざまな人びとが流入し、歴史を紡いできた日本。わけても神戸・姫路は「出島」のようにユーラシアそして世界につながる「覗き穴」であった。
目次
1 神戸と白系ロシア人―その多層性と無国籍性
2 『民族の旗』紙から見る極東のタタール人ネットワーク―アズハル留学事業のてん末
3 越境者たちの神戸と「華僑」社会―「反攻」「解放」「独立」を巡るせめぎあい
4 ベトナム難民の「故郷の食」にみる社会関係と自然利用―地方都市・姫路での暮らしから
著者等紹介
小野亮介[オノリョウスケ]
1984年、大分県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻後期博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員
中西雄二[ナカニシユウジ]
1981年、大阪府生まれ。関西学院大学大学院文学研究科西洋史学専攻(地理学)博士課程後期課程修了。博士(地理学)。現在、東海大学文学部文明学科教員
岡野翔太[オカノショウタ]
1990年、神戸市生まれ。在日台湾人2世。台湾名は葉翔太。大阪大学大学院文学研究科東洋史学専攻(文学)博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在学、大阪大学大学院言語文化研究科特任研究員、神戸華僑歴史博物館運営委員
瀬戸(徐)映里奈[セトソエリナ]
1986年、兵庫県姫路市生まれ。京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻指導認定退学。現在、同志社大学人文科学研究所嘱託研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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