内容説明
長い歳月を経ても残るわだかまりを、人間はどう乗り越えるのだろうか。現地には、バナナビールやガチャチャ裁判といったアフリカならではの方法があった。隣人たちの心の葛藤とその背景に迫る、渾身のフィールドワーク。
目次
1 ルワンダってどんな国?(概略;民族;革命、内線、ジェノサイド、終結後;ガチャチャ裁判概要)
2 人間関係をとりもつバナナビール(ジェノサイドで大量に飲まれたバナナビール;家庭で作るバナナビール;人間関係に一役買うバナナビール;生活になじむバナナ)
3 調査地での聞き取り(聞き取りの難しさ;加害者への聞き取り;聞き取り内容と裁判記録の照合;責任を取り続ける加害者;理不尽な境遇の被害者)
4 交流を重ねる被害者と加害者(被害者の過酷な人生;加害者の犯した罪;関わり続けていく被害者と加害者;まとめ)
5 賠償を支払う加害者家族(ガチャチャ裁判;賠償の実際;賠償をめぐる交渉;まとめ)
著者等紹介
片山夏紀[カタヤマナツキ]
1987年、長崎県生まれ、大阪府生ち。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻「人間の安全保障」プログラム博士課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 恐怖の金曜日 角川文庫