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内容説明
21世紀の中国研究の新たな視座。ダイナミックな転換期に立ちつづける中国。家族のディスコースとその実態、「民族」構築の理論的系譜、国家・社会関係のパラダイムという3方向からその動態を見据え、新たな分析枠組みを提示。日・中・韓・米、台湾、香港の人類学者による民博共同研究の成果。
目次
中国文化における家族・民族・国家のパラダイム
第1部 人類学と歴史学の視点からみる東アジアの家族(中華漢族の家族と家―東アジアの人類学的調査から見えるもの;中国の宗族と家族千年史―江西省と広東省の事例から;日本統治時代における台湾郷紳宗族の婚姻モデルと婚姻圏―新竹北埔の姜氏宗族を事例に;文化の持続性、民族の融合とグローバルの視点から見る中国の家族)
第2部 民族のディスコースと文化のフロー(漢文化の周辺異民族への「生/熟」分類;モンゴル民族のシャーマン文化の伝承および保護に関して;北タイ雲南華人の家族、教育と民族的アイデンティティ;中国少数民族教育とカナダ先住民教育の比較;ベトナム客家の神祇祭祀と景観建設―ホーチミンの観音閣を事例として)
第3部 国家と社会のパラダイム(国家・社会の関係から文化の政治学を考察する―中国における人類学的研究の概観;清代台湾におけるエスニシティと郷紳エリート―一八〇三年の孔子廟再建を事例として;文字と権威―中国の公共的社会空間における毛沢東題字の可視化;「蜂の巣型社会」―中国の経済と社会の構造転換を観察する新概念;費孝通「差序格局」(『郷土中国』精読の記録))
著者等紹介
韓敏[カンビン]
1960年生まれ。1993年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(人類学)。専攻は文化人類学、中国及び東アジア地域研究。現在、国立民族学博物館超域フィールド科学研究部長、教授、総合研究大学院大学文化科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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