台湾と伝統文化―郷土愛と抵抗の思想史

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894892163
  • NDC分類 222.4
  • Cコード C1022

内容説明

伝統文化は、日本統治下の皇民化運動に抵抗しながら、世界の思潮の中で精錬され、さらに新文化運動によって転換の時代に向かった。本書は、内外の圧力との相互作用による伝統文化の自律的な変革を追った、注目の論考群である。

目次

第1章 鄭氏政権時代の台湾の中国伝統文化
第2章 朱子学の東方伝播―清朝台湾書院の「学規」における朱子学
第3章 日本統治時代における台湾儒学の植民地体験
第4章 連横の『台湾通史』と清朝の公羊思想
第5章 連横『台湾通史』に見られる「民族」概念―旧学と新義
第6章 日本統治時代の伝統詩社「檪社」の歴史的転換点―伝統遺民文学から近代民族運動まで
第7章 啓蒙、解放と伝統―一九二〇年代台湾知識人の文化考察
第8章 一本の金細工―頼和「一本の“竿秤”」に見られる伝統文化
第9章 同胞の魂、未だ死せず、誰が受け継がんや―葉栄鐘の『初期文集』の志と思想

著者等紹介

陳昭瑛[チンショウエイ]
1957年、台湾生まれ。現在:国立台湾大學中国文学科教授、国立台湾大學人文社会高等研究院特任研究員。歴任:ハーバード大學燕京研究所訪問学者(1998‐1999)、同訪問研究員(2010‐2011)

池田辰彰[イケダタツアキ]
1962年、福岡県生まれ。現在:玄奘大学応用外国語学科副学科長。慶應大学商学部卒、関西大学大学院文学研究科博士課程卒、博士(文学)。歴任:台日経済貿易発展基金会、中央放送局記者を経て、現職。台湾大学人文社会高等研究院訪問学者(2013)

池田晶子[イケダアキコ]
1963年、広島県生まれ。現在:台湾大学、非常勤言語講師、台湾師範大学、世新大学、非常勤講師。早稲田大学教育学部卒、台湾大学日本語文学科修士課程卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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