内容説明
グローバル化に伴う負の側面―疫病の伝播、異郷での死。本書は、近代中国が直面した国際化とその対応を、香港の事例から考察。伝統的な医療や社会組織の変容・適応を再評価しながら、アジア史への新たな視点を大胆に提示。
目次
第1部 東華医院と華人ネットワーク(香港における近代医療の展開;香港東華医院の慈善活動;東華医院の海外ネットワーク;疫病流行と中国人社会)
第2部 中国医学をめぐる「近代化」の諸相(科学と民族主義の時代―民国初期における中国医学廃止をめぐって;中国医学の国際化と現地化;香港における中国医学の制度化)
著者等紹介
帆刈浩之[ホカリヒロユキ]
1964年、東京都生まれ。1995年、東京大学大学院人文科学研究科東洋史専攻博士課程単位取得退学。1998年、博士(文学)。専攻は、東アジア社会史、華僑華人研究。1998年、川村学園女子大学文学部史学科講師、2007年より教授。2012年、沖縄県教育庁文化財課史料編集班嘱託員(歴代宝案担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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