目次
序論 人類学史の検証と自省のための方法論(中生勝美)
第1部 エージェントとプロパガンダの人類学(戦前の内蒙古におけるドイツと日本の特務機関―モンゴル学者ハイシッヒと岡正雄;ナチスドイツ時代における人種衛生学の位相;文化人類学、戦争、植民地統治―一九三〇~一九四〇年代のフューラー=ハイメンドルフとリーチの人生をめぐって;民族学者ペッタッツォーニ―ファシスト政権下のイタリア民族学;ベイトソンの戦時研究)
第2部 インテリジェンスの学知展開(農村社会研究がインテリジェンスになるとき―学説史のなかの『須恵村』、社会史のなかのエンブリー;両大戦間期の日本民族学―フランスとの関係を中心に)
第3部 ナショナリズムの周辺(鳥居龍蔵の西南中国調査にみる二つの民族観と中国への影響―中国民族学界からの評価に着目して;ミンゾク学と宗教者―近代仏教者を例として)
結論 学知のデコロナイゼーション
感想・レビュー
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BLACK無糖好き
17
この小論集の根幹となるテーマは人類学史の検証といったところ。そこには研究者側の自省も含まれる。1930年代の帝国主義が世界を席巻した時代において、人類学的知識が宣伝と諜報に利用された面もあった。個々の論考で様々な人類学者が取り上げられる。個人的には馴染みのない人がほとんどである。当然のことながら権力側と距離を置いた学者もいた。少し時代がずれるが中国の苗族研究に取り組んだ鳥居龍蔵にもスポットを当てており、ここはとても興味深かった。◇過去の人類学者の倫理的責任との向き合い方も今日的な課題のようだ。2025/12/20
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