感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
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この小論集の根幹となるテーマは人類学史の検証といったところ。そこには研究者側の自省も含まれる。1930年代の帝国主義が世界を席巻した時代において、人類学的知識が宣伝と諜報に利用された面もあった。個々の論考で様々な人類学者が取り上げられる。個人的には馴染みのない人がほとんどである。当然のことながら権力側と距離を置いた学者もいた。少し時代がずれるが中国の苗族研究に取り組んだ鳥居龍蔵にもスポットを当てており、ここはとても興味深かった。◇過去の人類学者の倫理的責任との向き合い方も今日的な課題のようだ。2025/12/20




