内容説明
「連続体」という「曖昧」さに挑む。日常会話にも「コミュニケーションの齟齬」はある。共感と思い込みは隣り合わせでもある。本書は、「ASD者を取り巻く社会」「日常会話のデータ」や「インタビュー」をもとに、そこに潜む「まなざし」と「ズレ」の様相を解析。相互理解のさらなる進展を目指す試み。
目次
第1章 序論
第2章 自閉症から自閉スペクトラム症へ
第3章 言語人類学と社会的コミュニケーション
第4章 自閉スペクトラム症者のコミュニケーション・イデオロギー
第5章 初対面会話における「自己紹介」
第6章 Cの「他者のまなざし」の取り込み方
第7章 Cの「言語的ストラテジー」
第8章 Cの「コンテクスト」の取り込み方
第9章 結論
著者等紹介
合〓京子[アイザキキョウコ]
2019年、立教大学大学異文化コミュニケーション研究科博士課程修了。博士(異文化コミュニケーション学)。専攻は言語人類学、自閉スペクトラム症のコミュニケーション研究。現在、麗澤大学国際学部准教授、浜松医科大学子どものこころの発達研究センター特任研究員。白井市障害者計画等策定委員会副委員長。論文として、「会話における反復と対話者との相互理解:詩的機能とメタ語用の観点から」(『社会言語科学』25巻第2号、2023年:第23回徳川宗賢賞(萌芽賞)受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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