新潮クレスト・ブックス<br> 帰れない山

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帰れない山

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105901530
  • NDC分類 973
  • Cコード C0397

出版社内容情報

山はすべてを教えてくれた――牛飼い少年との出会いと冒険、父の孤独と遺志、友との別れ。イタリア最高峰文学賞受賞のベストセラー。街の少年と山の少年 二人の人生があの山で再び交錯する。山がすべてを教えてくれた。牛飼い少年との出会い、冒険、父の孤独と遺志、心地よい沈黙と信頼、友との別れ――。北イタリア、モンテ・ローザ山麓を舞台に、本当の居場所を求めて彷徨う二人の男の葛藤と友情を描く。イタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞し、世界39言語に翻訳された国際的ベストセラー。

パオロ・コニェッティ[パオロ コニェッティ]
著・文・その他

関口 英子[セキグチ エイコ]
翻訳

内容説明

アルプスで出会った二人の少年、山を通じて人生を描く感動長篇。イタリア文学界の最高峰、ストレーガ賞受賞。国際的ベストセラー。

著者等紹介

コニェッティ,パオロ[コニェッティ,パオロ] [Cognetti,Paolo]
1978年ミラノ生まれ。大学で数学を学ぶも中退、ミラノ市立映画学校で学び、映像制作の仕事に携わる。2004年、短篇集『成功する女子のためのマニュアル』で作家デビュー。2012年短篇集『ソフィアはいつも黒い服を着る』でイタリア文学界の最高峰「ストレーガ賞」の最終候補となる。初の本格的な長篇小説となる『帰れない山』で、「ストレーガ賞」と同賞ヤング部門をダブル受賞した

関口英子[セキグチエイコ]
埼玉県生まれ。翻訳家。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』で第1回須賀敦子翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

144
イタリアの山とミラノの暮らし。変わらないものと、変わらないものを愛し続ける心、そしてそんな人を見守れる人達。そういったものへの作者の想いが強すぎるように感じ、私は入り込めなかった。冬の山で絶対に死んではいけない、死なせてはいけない、そこでの死を描くには強い気持ちで書き切らなければならない。感傷が多すぎてはいけない。美しい山並みや谷や動物達を生き生きと脳内に浮かび上がらせてくれたけど。2018/12/20

ちゃちゃ

121
読後、疼くような切なさに包まれた。聳え立つ北イタリアの名峰モンテ・ローザ。その山麓の村で夏の休暇を過ごすある家族と、そこで出会った少年との物語。父と息子の確執をベースに、二人の男の友情と成長、そして喪失が描かれる。失われてしまった掛け替えのないもの、そこにあるはずなのに手が届かないもの。氷河のクレバスのような深淵の向こう側…。それこそが「帰れない山」なのだ。父が息子に遺したものの意味。山に生きた友の苦悩。山は帰るたびに「自分の物語を再読」させ、新たな気づきを与えてくれる。深い孤独や悔恨と対峙しながら。2023/06/05

アキ

119
映画の前に読んだ。映像で見ると、北イタリアの山の空気と存在感に圧倒される。原作の題名は、Le otto montagne 「八つの山」古代インドの世界観では中央に須弥山があり、円形に8つの山が取り囲んでいる。山の民ブルーノと主人公ピエトロとの山で出会い、父の死後共に山小屋を建てることになる人生が織りなす物語。例えるなら、ブルーノは中央の動かない山であり、ピエトロは周囲の八つの山を巡る生き方。父親と初めて登頂した山の思い出、父親の死後同じルートを辿っても、友が行方不明になり、あの頃登った山にはもう帰れない。2023/05/07

buchipanda3

110
イタリア最北端の山間の村で育った二人の少年の、そして大人となった彼らの物語。隙の無い、ぎゅっと引き締まった文章が描写する自然の揺るぎなさや豊かさに素直に引き付けられた。舞台となる連峰モンテ・ローザは薔薇色の他に氷の山の意味もあるそうだ。美しくありながら険しさも感じさせる。その傍らで山と対話しながら家族や親友の存在、自らの生き方を思う二人。初老の紳士が語る「山に登ることは人生を振り返る手段」という言葉が印象に残った。振り返れても戻ることはできない。そう思うと切ないが、積み重ねた確かさは前を向かせると思った。2022/04/07

ちびbookworm

93
ストレーガ賞(イタリア版”芥川・直木賞”)受賞作◆山や自然の魅力に取り憑かれた人には、2つの時間が流れるようになる。喧騒の都会的な生活と、山や田舎での生活。これらを見事に描いたのが本作◆山の生態も、山を登る者にしか描けないほどに詳細に書き、また自然に魅了された人の人生の浮沈、苦しみ、喜びも丁寧に描いている。これほど感情移入してしまう、山と人生を扱った小説は他にないだろう。◆春の鳥の囀りや陽光を浴びながら読むと、父について、また自分にとっての「帰れない山」の生活を思い出す。素晴らしく、濃厚な読書体験でした。2023/05/02

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