内容説明
「両班化」(=現代韓国に顕著な社会的・文化的上昇志向)の概念をフィールドから再検討。両班化の主体としての「門中」、実践の場としての儒式儀礼に焦点をあて、李朝末期から今日にいたる社会変化の中でその本質を探る。
目次
序章 現代韓国社会と両班
第1章 両班と両班化
第2章 斐山高氏府使公派門中
第3章 地域社会と儒林・両班
第4章 両班的行動の実践としての儒式儀礼
第5章 近代の社会変化の中での両班的行動の実践
終章 民族国家の「国民化」と両班化
著者等紹介
岡田浩樹[オカダヒロキ]
1962年、岐阜県生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科地域文化学修了。博士(文学)。現在、甲子園大学人間文化学部助教授。著書に、『住まいに生きる』(共著、学芸出版、1997年)、『装いの人類学』(共著、人文書院、1999年)等
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