香り選書
お線香の考現学―暮らしに根付くお線香の香り

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894792388
  • NDC分類 589.9
  • Cコード C3040

出版社内容情報

香り選書20(最終巻)刊行なる
我が国お線香研究の第一人者による
お線香の歴史から“香”の研究開発最前線のすべてを網羅!

 香り選書シリーズ最終刊が、香りの原点と言える「香・お線香」をテーマとして締めくくられる。原点とされていながら「香」について記述されている書物は大変少なく、特に日常生活に深く浸透している「お線香」についてまとめて著された本ははじめてではないかと思われる。
 この本は「香」の全体像をカテゴリーや歴史から紐解き、その上でお線香の使われ方、種類、原料や製造方法、お線香の独自性やこれからの課題などを考現学的に言及している。著者は新しいお線香等の研究開発を行う傍ら、沈香をはじめ原料の買い付けを行いながら、これまで平安時代の薫物再現、最近では正倉院宝物の香り再現を共同研究発表して話題となった。現在「何でも鑑定団」の香木鑑定担当として出演するなど「香」の第一人者として「香」「お線香」の浸透活動に奔走しているひとりである。

「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。

目次

1 香について
2 お線香について
3 お線香の種類
4 お線香の原料
5 お線香の製造
6 お線香の特徴
7 お線香の雑知識

著者等紹介

鳥毛逸平[トリゲイッペイ]
株式会社日本香堂取締役R&D事業本部本部長、兼研究室室長、兼商品開発部部長。1962年大阪市に生まれる。1987年株式会社日本香堂に入社。営業、企画部門を経て、1993年研究室へ、現在に至る。その間生産本部長も兼任し、国内外の工場現場の接点も多い。ベトナム工場設立にも深く関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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壱萬参仟縁

10
EP新刊棚。活字の形が新聞のコラムっぽい。僕は鼻が悪いので香には鈍感かもしれない。女性には嫌われているに違いない(苦笑)。聖徳太子は沈香を知っていた(30頁)。平安では密教儀式で(同頁~)。義政は香席の間取り、弄清亭とい香座敷を設置(32頁)。知らなかったなぁ。線香は安土桃山で普及したようだ。定義は、「綫香」とい字で「細長い糸のような香」(37頁)から来ているようだ。知らなかった。詳しいわけだ。著者は日本香堂の取締役様である。清々しい気分にするためかもしれない。臭いフェチの方にはおススメの一冊である。2014/02/06

ちいくま

2
インテリア気取りの「フレグランス」じゃなくて、心穏やかに落ち着ける「お線香」に魅かれて読みましたが、文字がぎゅうぎゅうで情報詰まった感だらけで、なんだか落ち着けなかったなー。内容は知らないことだらけで興味深かったですが。煙が出なくて(咳込むから)ほのかに好みの香りがする(市販の化学物質系のは微香なのにすごい香る)蚊取り線香、ないかな~2015/07/01

雲丹

0
図書カードは初めて本を貸し出すときにしか作れないそうなので近くにあったこの本を手に取った。本当に偶然の出会い。字体のせいですこし読みづらかった。行間がもう少しあいていれば。お香の癒しと同じように、この本自体にも現実世界とは別のゆったりした時間が流れているかのようだった。よくまとまっていて分かり易い本。2014/05/19

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