香り選書
匂いで害虫をコントロールする―性フェロモンかく乱剤による防除

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  • サイズ B6判/ページ数 156p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894792265
  • NDC分類 615.86
  • Cコード C3040

出版社内容情報

合成農薬に頼らない
フェロモンの匂いによる害虫防除

フェロモンという言葉は、最近の研究の進展とともに一般の方々にもかなり理解されるようになってきました。その中でも果樹やお茶などの果実や新芽に害を与える鱗翅類の蛾の性フェロモンの研究がここ30年で急速に進み、とくに雌蛾が分泌する性フェロモン物質の分子構造の解明とともにその化学合成も可能になりました。その匂いを利用して有害な蛾類を防除する技術が開発され、すでに世界的に実施されているのです。昔行われていたような農薬の散布による危険な害虫駆除法ではなく、特定の種類の蛾の性フェロモンの匂いを該当する圃場にセットする新技術によって、その種類の雌雄の交信を混乱させて繁殖できないようにすることが可能になったのです。有害な農薬を大量に使うことによる危険性が避けられる新手法で、ほとんどの部分が日本の研究者によって開発された技術です。本書では基礎的な蛾類の性フェロモン分子の受容から配偶行動のメカニズム、その技術開発に至るまでが解説されています。

「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。

目次

1章 昆虫のフェロモンを探る
2章 性フェロモン研究のパイオニアたち
3章 性フェロモンの解析法―スモモヒメシンクイを例に
4章 性フェロモン分子の受容と嗅細胞の興奮
5章 昆虫の脳のメカニズムと配偶行動
6章 性フェロモンと害虫防除
7章 世界に広がるフェロモンによる害虫防除

著者等紹介

望月文昭[モチズキフミアキ]
1987年東京農工大学農学部植物防疫学科卒業。信越化学工業株式会社入社、研究開発部。筑波大学生物科学系研究生(1991年まで)。1991年蚕糸昆虫農業技術研究所研究生(1993年まで)。1993年信越化学工業株式会社有機合成事業部ファインケミカル部。1994年筑波大学にて学位授受。学術博士(生物科学)。1996年信越化学工業株式会社合成技術研究所ファイン研究室(現職)

澁谷達明[シブヤタツアキ]
1953年東京教育大学(現筑波大学)理学部生物学科卒業。1958年東京教育大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。群馬大学医学部助手。1961年アメリカ・フロリダ州立大学生物科学部客員研究員。1966年東京教育大学理学部助教授。1974年筑波大学生物科学系教授。1991年日本味と匂学会会長。1994年筑波大学名誉教授。嗅覚味覚研究所所長。2005年香りの図書館館長(2011年まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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