内容説明
対人関係における精神的同一性。金の取れる人間が一人前という到達点。民衆を被教育者とみなし、恋と革命に生きた太宰。
目次
第1章 前期の世界(ロマンチシズムと現実主義;対人関係における精神的同一性―「走れメロス」を中心にして)
第2章 後期作品論(『正義と微笑』;『ヴィヨンの妻』;『斜陽』;『人間失格』)
第3章 キリスト主義と情死事件
第4章 太宰の小説における手法と構造(小説の手法;小説の構造)
第5章 太宰の文学と世界観
著者等紹介
権藤三鉉[ゴンドウサンゲン]
1952年福井県に生まれる。1976年早稲田大学教育学部国語国文科卒業。1980年早稲田大学文学部修士課程露文専攻中退。会社員を経て、現在文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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