老春記―湧子と元雄の物語

老春記―湧子と元雄の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784894772939
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

湧子と元雄は、船旅で知り合った。湧子は、元精神科カウンセラー。結婚して三人の子に恵まれるが、夫は急逝。再婚するも、ふたたび死別。生涯、医学面と精神面から、多くの男女間の機微にふれていく。元雄(長男)は大卒後、郷里(長崎県)に帰らず、東京の出版社に就職。だが結核罹病など、不吉な蟻地獄がつづく。二度離婚。女は妻のふたりしかしらない。生活環境と異性体験の落差が大きすぎる二人だが、のぞましい余生とは、どのようなものか。人生さいごの愛の模索が始まるのだった。

著者等紹介

黒田隆[クロダタカシ]
1933年、長崎県佐世保市生まれ。早稲田大学政経学部(夜学)卒。在学中、時事新聞(九州)の文芸賞に入選、連載される。読売新聞日曜版短篇小説賞佳作入選。現在、日本語指導ボランティア養成講座講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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