内容説明
米国ウォール街の株価大暴落に端を発した、世界的な経済大恐慌、大不況の最中に小生の三幕構成の人生劇は幕をあけた。第一幕、幼・少年期の前半、戦争という激動の時代だった。第二幕、敗戦後の屈辱と困窮、未曾有の食糧難、労働と勉学の両立に呻吟していた多感な少年期後半から、青年期へと続いていた時代だった。第三幕、奇跡かと思える、わが国が戦前をも凌ぐ経済大国への道を、直走っていた青年期以降の時代だった。
目次
序章 はしがき、に代えて―母校、加治木中学校の「第二校歌」
第1章 終戦、廃校、そして復員
第2章 友の死
第3章 破れさびし、廃墟の祖国に佇みて
第4章 父との思い出
第5章 我武者羅に
第6章 二足の草鞋
第7章 三人暮らし
第8章 被占領下の日本
第9章 わが国の再出発
終章 あとがき、に代えて―日本が危ない
著者等紹介
くぼひろし[クボヒロシ]
本名・久保弘。昭和4年8月1日(1929)、鹿児島県東襲山村(現:霧島市松永)に生まれる。県立加治木中学校を経て、熊本陸軍幼年学校で終戦を迎える。昭和31年、学習院大学理学部化学科卒業。東京都豊島区立高田中学校奉職、以後都内3校を歴任、平成2年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。