内容説明
天降川は、南国霧島山塊にその源を有し、鹿児島のシンボル桜島を浮かべ、蕩う浪を湛える錦江湾に注ぎ込む川の一つである。この悠々と流れる天降川の畔で、彬は人生の揺籃期ともいうべき幼年時代、さらに多感にして夢多き少年時代を過ごした。この期間は、後年わが国の「昭和の戦争時代」と称される、激動の時代と重なっていたのであった。今や人生の終焉を目前にして、この河畔で過ごした頃の数々の思いでを静かに思い起こして見たい。
著者等紹介
くぼひろし[クボヒロシ]
本名・久保弘。昭和4年8月1日(1929)、鹿児島県東襲山村に生まれる。県立加治木中学校を経て、熊本陸軍幼年学校で終戦を迎える。昭和31年、学習院大学理学部化学科卒業。東京都豊島区立高田中学校奉職、以後都内3校を歴任、平成2年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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