内容説明
ミクロネシアの小さな島国であるパラオは、戦前の日本による統治から文化的・言語的な影響を大きく受けた。戦後70余年を経て、いまなおパラオには様々な形で日本語が残る。本書では、パラオ語に入った日本語借用語をはじめ、アンガウル州憲法における日本語の公用語の地位、戦前の日本語教育経験者によるパラオ語の書き言葉での片仮名使用、戦後生まれの話者が話す日本語準ピジンなど、パラオに残る“日本語”の諸相を、社会言語学的な背景とともに詳述する。
目次
本書の目的と背景
パラオにおける日本語使用の歴史的背景
パラオにおける日本語起源の地名
パラオ人に見られる日本の姓名
青年層パラオ人の日本語の特徴
戦前世代の残存日本語
戦前世代によるパラオ語の片仮名表記
アンガウル島における準ピジン日本語
アンガウル州の公用語としての日本語
パラオ語における日本語借用語の特徴〔ほか〕
著者等紹介
今村圭介[イマムラケイスケ]
1986年、東京都生まれ。首都大学東京都市教養学部を卒業、同大学院人文科学研究科博士後期課程を修了し、2014年に博士(日本語教育学)を取得。現在、東京医科歯科大学教養部助教
ロング,ダニエル[ロング,ダニエル] [Long,Daniel]
1963年、アメリカテネシー州生まれ。1982年に来日し、1987年に大阪大学大学院入学。1995年同大学院から博士(文学)取得。大阪樟蔭女子大学日本語研究センターの助教授を経て、1999年から東京都立大学。現在、首都大学東京人文科学研究科日本語教育学教室教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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