目次
本書のなりたちとつくり
第1部 高校まで(高校におけるライティング学習の経験はどれほどあるか;大学新入生は高校「国語」で何を学んでくるのか;高校ではどのようなライティング技術が教えられるか(1)―レポートとして
高校ではどのようなライティング技術が教えられるか(2)―意見文、小論文ほか「書くこと」一般として
「言語活動の充実」によって高校までの「書く」学習の機会は増える(た)か
高大接続改革で高校「国語」はどう変わるのか)
第2部 入試から大学へ(大学入誌「国語」はどう変わるのか;国立教育政策研究所「特定の課題に関する調査(論理的な思考)」は何を示したか
大学におけるライティング指導はどのようになされているか
大学新入生にとってレポートとは―認識のズレと苦労のメカニズム
評価の目と書く腕前はどのような関係にあたるか
なぜ大学で「パワグラフ」を教えなければならないか)
教室で実践する高大接続
付録 パラグラフ・ライティングの指導事項
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
虎哲
1
日本国語教育学会全国大会の大学部会シンポジウムで著者の1人である渡辺哲司氏の話を聞いたことがこの本を手に取った端緒である。「書くこと」において、高校までの指導と大学が求めらている指導に乖離があることをこの本は指摘している。「書くこと」の高大接続を実現する上で必要なことやそれらを考えるヒントを与えてくれる。渡辺氏がシンポジウムでおっしゃっていた「論じる」「パラグラフ・ライティング」「訓練」の重要性を知る導入として最適だ。国語科だけで書く訓練は十分に行えないが、学校全体の書く指導の核を担う教科は無論国語科だ。2018/08/22
pinkie
1
高校・大学での「書くこと」に関する指導を、接続を意識しながらいかに行うかがまとめられている本。第I部で高校、第II部で大学と、それぞれ分けて「書くこと」への教育の現状分析が行われているが、終章で書かれているhow toで、I部・II部両方の内容をふまえて高校教員・大学教員それぞれがすべきこととしてまとめられているのが良い。2018/01/11
よっちん
0
研究室2021/06/06
ぽな
0
これは渡辺哲司・島田康行(2017)→→覚書2018/01/02
k.ichihara
0
「書くこと」の教育について、最新の動向と課題が実証的に述べられている。高校の作文教育のあり方を改革していく必要を強く感じた。2018/04/22