目次
前提(これまでのコミュニケーション観;話しことば;共通語と方言;手法)
伝達を前提とするコミュニケーション観の批判的検討(伝達を前提とするコミュニケーション観の問題(「伝達者」の無権利性;特権性の容認不可能性;発話の可能性・必要性・丁寧さ;「強調」「やわらげ」依存過多)
提案「あらかさまにやってみせる」という発話観)
意図を前提とするコミュニケーション観の批判的検討(意図を前提とするコミュニケーション観の問題(話しことばの誤用不可能性;キャラクタ;言語現象の説明)
伝達と意図を前提とするコミュニケーション観の検討
提案 身体的な発話観)
共在を前提とするコミュニケーション観の批判的検討(共在とインタラクション;インタラクションと言語表現;意識のし合いが含まれるインタラクション;共在と了解;提案「当事者たちが「当事者間で共在が了解されている」と確信している際」)
行動を前提とするコミュニケーション観の批判的検討(コミュニケーション行動;状況;提案 暮らしとしてのコミュニケーション観;予想される反論と再反論、補足)
著者等紹介
定延利之[サダノブトシユキ]
大阪府出身。京都大学大学院文学研究科博士後期課程言語学専攻修了。博士(文学)(1998年)。神戸大学大学院国際文化学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shiba
3
おもろすぎる、本当に面白すぎる、いろいろ論文を読んでイチャモンをつけたり見習いたいと思ったりもしてきたが、こんな風に面白すぎて早く読み進めたいと思った論文は初めてだ/言語学をやってない人にも読んでみてほしい(定延先生は読み物的な書籍も色々出しているのでそこからでも)/批判的検討のとっかかりや現象の分析もしくは論の補強のために挙げられる例文も面白ければ、概念や論理の説明のために用いられるたとえ話も面白い/面白い以上に、どれだけこの研究のことを考え続けてきたんだと恐ろしくもなった/こんな論文が書けたら、と思う2024/09/26