内容説明
本書は、子どものメタファー・アイロニーの習得過程、それらの習得がなぜ遅いかの解明への試みである。認知言語学などのメタファー研究、発達心理学の「心の理論」、語用論などのメタファー・アイロニー研究をユニークな視点で結びつけており、初等教育における日本語・英語の指導や、障害児の言語理解が注目される今こそ、研究者、学生、自閉症・アスペルガー症候群の子どもの教育者、子を持つ親に読んでほしい一冊である。
目次
第1章 コミュニケーションにおけるメタファーとアイロニー
第2章 メタファーとアイロニーに関する哲学的、言語学的アプローチ
第3章 メタファーの理解と測定
第4章 メタファー理解を制約するもの
第5章 自発的発話にみられる子どものメタファー
第6章 メタファーと認知
第7章 子どもはアイロニーをどのように誤解するか
第8章 アイロニー理解を制約するもの
第9章 なぜ子どもたちはアイロニー以前にメタファーを理解するか
著者等紹介
ウィナー,エレン[ウィナー,エレン][Winner,Ellen]
ボストンカレッジ教授、同大学心理学科長・大学院委員長・「芸術と心理」研究所所長、Harvard Project Zero上級研究員、ハーヴァード大学・心理学博士(1978)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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