目次
第1章 あいまいなのは日本語か、英語か?(日本語は説明好き;英語は抗議をするにも間接的 ほか)
第2章 ユーモア通用範囲の違い(死、病気…;日常のジョーク ほか)
第3章 発話の内容はだれの考えか?(相手・他人・架空の第3者;バンター再び ほか)
第4章 ユーモアの「等級」(駄じゃれよりもマシなユーモアを;子供のしゃれ ほか)
第5章 イントネーション(話し手による自分の意図の表現;英語の中でのイントネーションの重要性(危険性!) ほか)
著者等紹介
今井邦彦[イマイクニヒコ]
1934年東京生まれ。1957年東京大学文学部英吉利文学科卒業。1957‐1959年ロンドン大学留学。1959年にロンドン大学音声学科から英語発音技能第一級証明書を、国際音声学協会(IPA)から音声学技能第一級証明書をそれぞれ授与される。東京都立大学教授、学習院大学教授を経て、東京都立大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
5
今井邦彦著書初読。日本語は英語より曖昧と言われる一般論に対してどんな反証が出てくるのか興味津々と頁を捲る。冒頭で「Is Jane a good cook?/She’s English.」の例文を挙げ、英語は間接的だと主張。その後は英国での個人的体験を中心に展開。まず、当該疑問文をどんな文脈で使うか疑問だし、回答も欧州では誰もが知っているジョーク。婉曲表現は言語的に高等技術でもあり、関係性も考慮した発話活動。数々の例証もネイティブ並みの英語力故に言われたと感じる。客観性がなく論拠が曖昧。後半流し読み読了。2021/12/19